ジャンクフードが我々に及ぼす影響
ジャンクフードと言えば、大量の砂糖と飽和脂肪酸のカタマリですね。
では、これらが及ぼす影響とは?一体何なんでしょう?
太る!
と言うのは当り前すぎるのでスルーしますね。
まず、一つは血中血糖値の急上昇と急下降です。
人間はストレスを感じると血糖値が下がります。それを食事を摂ることや、アドレナリン、ノルアドレナリンと言うホルモンを体内で分泌し、体内に蓄えられたグリコーゲンを分解し、血糖値を元に戻そうとします。
そこで、血糖値を急上昇させる砂糖をはじめとする甘いものや、飽和脂肪酸が多い脂っこいものは中毒性があり、どうしても抑えられなくなってしまうのです。
またそれらの食べ物はドーパミンが大量に分泌されるのがわかっているので、一時的な多幸感を味わいます。
要はヤミツキになってしまうと言う事です。
やめたくてもやめられないのは意思の問題では無く、生理現象なのです。
さらに、、
人間には恒常性を保とうとするホメオスターシスと言う機能があり、急上昇した血糖値を急降下させ、元に戻そうとする生理作用があります。
急降下すると気分がまた落ちてしまいますので、食べてしまったという罪悪感や虚無感に駆られます。そしてまた一時的なドーパミンを求めて、またジャンクなものに手を出してしまう。そんな負のスパイラルにはまってしまう危険性があります。
もっと言うと交感神経、副交感神経が正常に機能しない。
おわかりかと思いますが、これって情緒不安定の典型ですよね。
イギリスの心理学者ジョン・ワトキンス博士は
『白砂糖がこの世からなくなれば、精神病はすべてなくなる』
と、唱えています。
また、最近の研究では脳の海馬(自制心や記憶の定着を司る)の機能を損なわせると言った事象が明らかになっていますし、学力低下や精神の成熟度にも悪影響を及ぼすと言う事がわかって来ています。
実際、ジャンクフードや砂糖、お菓子などが日常的に手に入る先進国の子供は、それらが手に入らない途上国の子供よりヒステリーを起こす度合いが格段に高いという研究データもあります。
我々、現代人の食習慣は模倣型西洋式になりつつあります。
食が便利になった分、ジャンクフード以外にもこの大量の砂糖や飽和脂肪酸は身近に大量に存在しています。
是非、自分やご家族の心身を守るためにも、気を付けて頂きたいと切に思います。